【イベントレポート】北区つながるワークショップ「パパやママが楽しめる場所のつくり方」-企画が苦手だったからできたこと-
レポート2019年02月28日
「パパやママが楽しめる場所のつくり方」-企画が苦手だったからできたこと-
北区で「何か楽しいことをやってみたい人」「やりたいと思っていることにヒントが欲しい人」を後押しするイベント“北区つながるワークショップ”。1月20日(日)に第3回「パパやママが楽しめる場所のつくり方」-企画が苦手だったからできたこと-」を開催しました。
今回のゲストはMaManKYOTOの柳原さん、當麻さん、永井さん。やりたい事はあるけれど、やり方もわからないし資金もない。そんなスタートから数多くのイベントを立ち上げ、自身もいきいきと楽しそうに続けている現在までのお話をして下さいました。
MaMan KYOTOの始まりは3年前。とあるイベントで柳原さんと共同発起人の岡田さんが出会い、ママが楽しめる場を作りたいという思いが一致したのがきっかけでした。何かやりたいといっても、講師のつても、資金も宣伝方法もわからない。最初はそんな状態から始められたそうです。
第1回目は、柳原さんがお仕事で英語絵本の書籍編集の仕事をされていたことから、「書籍編集者と英語絵本を楽しむ会」を開催。参加者0人でもまた考えればいいよねと話していたと言います。そのイベントで、今のメンバーである永井さんと當麻さんが参加し、メンバーが増えていくことになります。その後も参加者や親戚を芋づる式に巻き込みながら、その人の得意なことで講師になってもらうことで、様々な企画を実現していきました。
集客方法は基本的にはFacebookのみで、参加費は500円から一番高くて2000円程度。講師への謝礼もお支払をしているが、講師さん自身が、教室を開く為の実験の場としても使ってもらっていると言います。
会場は住職の配偶者である當麻さんがメンバーであったことからお寺で開催するようになりました。観光寺院ではなく地域の人が集まるお寺にしたいという當麻さんの思いと、せっかく京都にいるのに子どもと文化に触れられる場所が少ないという他のメンバーの思いがかみあい、お寺でのイベントも数多く企画されました。
その中でも、これまでに4回開催している人気企画「てらまる。」は音楽や絵本の読み聞かせやコーヒーやお菓子の販売する小さなお店が出店するマルシェ。約200人が参加され京都新聞にも取り上げられました。
MaManKYOTOが大切にしていること。
◉子どもが楽しめる場所は世の中に色々あるけれどママ本人が楽しい場所・輝ける場所・笑顔が増える場所新しい繋がりが生まれる場所でありたい。
◉住んでいる場所や元々の人間関係とは別で集まれる場所にしたい。ママ友とだけでなく、一人で気ままにプラッと来られる場所。
◉観光客だけじゃなくママや子ども達にも「京都」を楽しみ尽くしてほしい。てらまる。お寺図書館、舞妓さん講座、お寺のお掃除企画etc.
◉自分たちが聞きたいと思う企画大事に。先生は周りにいるつながりのある方たちから。大先生よりも、自分たちの周りにいてくれる素敵な大人から大事なことを聞いていきたい。
最後に、これまで3年間に42個のイベントを開催。延べ1000人以上の方が参加されるイベントを継続している中で大切にしていることを話してくだいました。
会場からの質問
「大人でも興味を抱く内容だが、親子が中心?」
柳原さん: MaManKYOTOとしてやっていることもあって、親子づれが圧倒的に多いです。たまに男性お一人で来られる方もいるが、その時には趣旨を説明してそれでもという時にはどうぞという形にしている。割合的には1パーセントくらいかな。
「ワーキングの割合は?リピーターか新規のどちらが多い?」
柳原さん:平日は赤ちゃん連れがほとんどで、土日は少し大きい子どもを連れてくる方がいます。運営メンバーが5人でなかなか参加者さんのフォローまで出来ていないのですが、なんとなく見た事あるなぁという方はいますが、その方で固まって何回も来ている感じでは無いんじゃないかなと思います。リピーターの方は感覚として3割くらいで本当に一部です。
「仕事と家事の両立。子育てをしながらここまで長く続けてこられた秘訣は?」
永井さん:メンバー全員が2人以上の子どももいて、仕事もしています。改めて何で続けてこられたんだろうと考えてみると、自分でもびっくりします。気が合うからかな?定期的に打合せをしている訳でもなく、基本的にはメッセンジャーでやり取りをしていて、やれる人がやれる時にやるという、無理なく楽しくやることが前提にあるからかなと思います。
當麻さん:周りに素敵な方がいると、その人の話をMaMan KYOTOの皆に共有したいという思いがまずある。今しかできないことをしていきたい。あと、今お寺でイベントを沢山開催しているので、自分の子ども達にも、ガランとしたお寺では無くて、賑わっていたという思い出にしたいと思ってやっています。
「旦那さんはどうしたら良い?」
當麻さん:ご主人の協力なくしてMaManの活動は語れない。です。特にてらまるや地蔵盆では家族総出で手伝ってくれています。パパが子守をしながらママが動く、その逆もありきですけど。そんな感じでやっています。
永井さん:パパたちのお陰でMaManがある。本当に感謝です。最近ではPaPanKYOTOの名札を作り、メンバーの一員のように協力してもらっています。
柳原さん:今日も後ろで、娘を見てもらっていたり、メンバーの一人として動いてくれています。MaManKYOTOで何をしたいのかという思いを共有することで、自然と手伝ってもらえるようになりました。
「MaManの活動を通して変わったことは?」
柳原さん:MaManKYOTOの活動をしていなければ、多くのママさんと出会うこともなかった。テレビで悪いニュースばかり見ているとマイナスな気持ちになりがちだけれど、実際に活動をしてみると、子育てを一緒に楽しんでくれる大人が多いという気づきがありました。子育ってもっと色んな人に頼って良いんだなぁと思うようになった。
當麻さん:私のベースにはお寺があるんですが、結婚する時に夫がお寺は本来皆の場所なんだと言っていたことが印象に残っていて、MaManKYOTOの活動でそんな場所になっていると感じています。私自身は福祉の仕事に関わっているが、子育てに悩んだ時に共有できる。MaManKYOTOとしてイベントを皆もやろうと言ってもらえるのが本当にありがたいなと思います。
永井さん:いつもは学校で仕事をしていて、学校での子ども達のことしか知らなくって、生徒とは喋るけれど、その子どもがどんな風に育ってきたのかは知らなかったんですけど、MaManがなかったら、見えなかったことが今は見えているんだと思います。それが母としての生きがいになっていて、子どもにも影響しているのかなと思います。
休憩を挟み後半は、参加者それぞれが話したいことを紙に記入し、近しい人や興味のある方とグループになり話します。
共有の時間では、参加者それぞれの紹介や活動、子どもとできることに関する話が共有されました。
「子どもが自己肯定感を持つって?彼らに任せることが大事なのではという話や、北区で何かしたいと思っているお母さんを応援したい。今日のつながりから今年中にMaManKYOTOでのイベントになりそう。」
「まち歩きしたいメンバーが集まった。京都に住んでいると身に染みて良さが分かる。話していると色々な手法がでてきていた。何かを実現できそうだと思いました。」
「働くママさんの時短術。里親制度。自己肯定感の話、ウクレレやコーヒーを淹れるのが上手な方など、色々なテーマでお話しました。地域での子育てにも前向きな意見もあり嬉しかった。」
「子どもと一緒に遊べる場はどうやってつくるかを話しました。色んなイベントはあるけれど、参加した後で仲良くなれるものがあれば良いなと思います。子どもたちとこんなことが出来たらいいなという話をしました。」
自分も楽しみながら皆も気になるイベントを企画する。MaManKYOTOさんの活動から長く続けるヒントが見えてくるのではないでしょうか?
次回は、平成31年2月10日(日)、午前10時~12時、兼松佳宏さんをゲストに「あなたにぴったりな“be”の肩書きは?」-自分らしく暮らしを楽しむヒントを見つける-を開催します!ぜひご参加ください。
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