【2018年度 活動進化プログラム】公開講座レポート #03

レポート2018年11月19日

#02  想いとお金が集まる、これからのプロジェクトのつくりかたとは?

 

10/24(水)、“みんなごと“のまちづくり推進事業活動進化プログラムの第3回公開講座を開催しました。

“みんなごと”のまちづくり推進事業は、京都がもっとよくなる、もっと住みやすくなる提案を、市民から募集し、行政と民間が一体となって実現を目指す協働事業。全5回の公開講座では、まちづくり・お宝バンク に提案をされている方、またはこれから提案しようと考えている市民に向けて、企画、広報、資金調達の手法の講座、実践者とのトークがおこなわれます。
(※みんなでつくる京都 まちづくり・お宝バンク)

 

ゲストは山科醍醐こどものひろばを中心に幅広く活躍される村井さん。今回のテーマである「想いとお金が集まる、これからのプロジェクトのつくりかたとは?」について、ご自身の経験を交えながらお話をされました。

会場には、資金調達の具体的な方法や継続的にお金を集める方法、地域でプロジェクトを作っていくにはどうしたらいいか?といった事に関心を持たれる方が参加。後半では、現在クラウドファンディングに挑戦中のハピネス子ども食堂さんの取組みに対するアイデアを会場全体で話し合いました。

 

村井さんの幅広い活動

山科醍醐こどものひろばは地域の子ども達が心豊かに育つ環境づくりを目指し、子育て支援、子どもの貧困、地域連携、文化や表現に触れる場といった事業をおこなっています。村井さん自身も子ども時代から参加者、スタッフ、理事、現在は理事長として30年近く関わっています。この他にも、京都で活動する団体の活動に寄付を募り資金を助成する事業をおこなう京都地域創造基金、地域での取り組みを広く発信、政策提言も行う「あすのば」に加え、様々な講演会への出演や複数の大学非常勤講師を務めるなど、活動者であり、寄付者であり、仲介者として「資金調達や地域でのプロジェクトづくり」に関わってこられました。

村井さん自身が経験した講演会や街頭などの募金活動の現場での話や、寄付が集まりやすい活動とタイミングなど具体例を挙げたリアルな話に参加者はメモを取りながら集中して聞いていました。

 

はじめての資金調達は「おとしだま・おこずかい・おねだり」?

“はじめての資金調達はいつですか?”村井さんからの呼びかけに参加者は過去を振り返ります。「おとしだま・おこずかい・おねだり」といった、子ども時代のお金をもらう経験を例に出しつつ、活動における資金調達の方法と照らし合わせながら説明されました。

 “この中で受け取る側がありがたさを感じるのはどれか?感情が動くお金のやり取りはどれか?お小遣いアップをどんな思いできりだしたか?”参加者は問いかけに当時の情景を思い浮かべながら考えます。

 

「おとしだま・おこずかい・おねだり」と活動との違いとは

子どもの時と今の活動では何が違うのでしょうか?活動の場合は家族や親戚から貰う時とは違い、まずは人と出会い、関係を作っていく必要があり、“この人にお願いしたい。この人だったら自分達の活動を理解してもらえるだろうという信頼関係を高める場を先に作らないと成立しない。そうして、寄付をしてもらった後も「この人に託して良かった。この人に出して自分の人生が良くなった。」と思ってもらえるような活動にしていかないと、それ以降には繋がっていかない”と言います。

 

ゴールは寄付者になってもらうこと

関係づくりのゴールは寄付をするという行為ではなく、“寄付者”になってもらうことだとし、“行為をゴールにしてしまう呼びかけが多いんじゃないかと思う。自分達のやって欲しいことをしてくれという事しかしていない。自分達の都合になっている。むしろその人達が寄付者になりたいと思い、寄付者になって何をするかのスタートをつくれないといけない。”“お金ではなく、結局は人。お金ばかりを見ていくと、誰がいくら出してくれたか?という部分に関心を持つようになる。大金を出してくれた人には丁寧に接して、募金で10円入れてくれた人には何でもっと入れてくれないの?と思ってしまう。こういう風になってしまうのはおこづかい型になっているから”と話しました。

 

寄付をしてくれた後もその人達と向き合い「どんな思いを持って捻出してくれたお金なのか?寄付をしてくれた人がどんな人なのか?その思いに応えられることはないか?寄付をしてどうなりたいか?その思いに何を返していくのか?」を考えることが大切で、“ありがとうという言葉だけで良い場合や成果やプロセスを示していく必要がある場合、活動の中で役割を見つける場合など、その人がなりたい存在になれるように応援して一緒に作っていくんだという意識をどれだけ作れるかが大事”と話されました。

 

後半はハピネス子ども食堂の資金調達についてのアイデア出し

ハピネス子ども食堂は2016年に立ち上げられた子ども食堂。京都の南区の唐橋文教会館にて毎週水曜日に開催しています。関わる全ての人がハッピーになれたらと話す宇野さん。毎回30名程の子どもが参加する中で、本当に助けが必要な子どもを見つけた時に、週1回のご飯ではその子たちの変化は微々たるものになっている。もう一歩踏み込んで支援をしていきたいと考えhappiness*cafeを7月にオープンされました。

happiness*caféは自分達自身でお金を生み出して持続可能な活動にしていきたいと考えており、happiness*caféを働き口がなかなか見つからない方が社会に出る一歩として使ってもらえるようにしたいといった思いを持っておられます。今回はカフェの運営資金としてクラウドファンディングに挑戦されており、沢山のアイデアを参加者から求めているとのことでした。

会場からは、今のこども食堂へ来られる方へ呼びかけ方法や集客の状況、参加しているボランティアのモチベーションといった質問が出ました。グループごとに話し合いが行われ後の共有の時間では沢山の提案が示されました。

 

想いとお金が集まるプロジェクトづくりをテーマに開催した今回は、資金調達に関する深い知識と経験を持つ村井さんからのお話を聞き、想いはあるけれど資金調達が上手くいかない取組みの改善案を “寄付者になってもらう”“一緒に作る”などのキーワードを元に参加者全員で考える時間となりました。次回は、11/28(水)開催「フードロスを減らすために私たちができること」をテーマに開催します!

 

 

【参加者の感想】

・お金も対話や関係づくりあってこそと改めて自覚

・寄付に対する精神的なハードルが下がりました。

・資金を集める方法を学びに来ましたが、自社の何が寄付者のお金と交換出来るか考えさせられました。

・自分達の今していることが、まだまだだなと思うことが多く、とりあえずマネできるところは行動していきたいと思いました。

・寄付者の「存在」に注目するということが面白かったです。

 

【グラフィック】

今回のグラフィックも稲垣奈美さん。村井さんのお話をわかりやすくまとめてくださいました!

 

 

 

 

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